小さな花火の物語
花火は夜空に向って旅をしています。
夜空にはとても美しい星々や月が輝いていました。
花火は星々や月に聞きました
「どうして僕たちは、みんないずれは死んでしまうのに、この世に生まれてきたのですか?」
しかし星々や月は何も答えてくれません。
そしてやがて、短い旅の後、花火は爆発をして夜空に大きな花を咲かせました。
星々や月はそれを見て、その美しさに驚きました。
最後の瞬間、小さな花火はこの宇宙で最も美しい存在だったのです。
花火は自分の事を誇らしく思い、満足して夜空の中へと消えていきました。