花火師 白髪まじりの眼光が鋭いその男は国一番の花火師だった。
その花火師の右に出る者は誰も居ないと言われており、花火大会の季節になると花火師は花火を打ち上げる為、国中を旅して回っていた。
今日も花火師は地方都市の花火大会に向う為、打ち上げ花火を乗せたトラックの助手席に座っていた。
隣では花火師の弟子がトラックのハンドルを握っていた(そこの花火屋では伝統的に代々一人だけ弟子を取り、その弟子だけに代々伝わる技術を修得させていた)。
花火師はニコチンが30ミリグラムもあるタバコをひたすら吸い続け空を見上げていた。 花火師は酒を飲まなかった。 15の時に花火屋に弟子入りしてからというものの、花火師は半世紀も煙を吸って生きてきた。 50年間、彼は火薬と煙にまみれて生きてきた。
煙は彼にとっては酸素と同じような物なので、煙が無い所は居心地が悪かったのである。 花火が生き甲斐なので、彼は酒を飲もうと考えた事もなかった。
また彼は音楽にもあまり興味が無く、したがってトラックの中には音楽もかかっておらず、生来無口な人間だったので、トラックの中はエンジンの回転する音とハイウエイを走行するタイヤの音しか聞こえなかった。
親方が無口な事は承知している弟子だったが、さすがに沈黙に耐えられずに弟子はハンドルを握りながら沈黙を破った: 「・・・・先生、今晩晴れるといいですね」
15秒の沈黙を置いて花火師は口を開いた。 「晴れる」
花火師は天気を読む名人でもあった。 雨が降るかどうかだけではなく、風向きも花火の打ち上げに影響を及ぼすので、天気を読む事は花火師にとっては死活問題なのだ。
その後、話すべき話題が何も無くなったので、二人は黙り込みそしてトラックは花火大会が催される会場へとストイックに走行していった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
花火大会も終盤に近づいてきていた。 花火師とその弟子は汗だくになりながら次々と花火を打ち上げていた。
弟子が導火線のスイッチを入れると鉄製の筒は火柱を上げ花火の玉を夜空に向け打ち上げた。 シュルシュルシュルという音をたて三尺玉が夜空へと舞い上がり、ピカッと光りながら炸裂をした。 0.5秒後にズドオオーンという轟音が二人の腹に響き、錦冠の銀色の花が夜空に咲いた。
「フン、今のはお前が作った玉だな。まだまだ星の詰めが甘いな」 と花火師は弟子に言った。
自信の作品だと思っていたのに、師匠にそのように言われたので弟子は黙って師匠の話を聞いていた。
「・・・・・星を詰める間隔が不揃いなのだよ。まだ分からんだろうな。玉の中に星を詰める時にお前は念がこもっていなかったのだ。ワシには今のを見ただけで玉を作っている時にお前が何を考えていたのか全て分かるぞ。 お前は花火に込めている愛情がまだまだ足りん!!」
「・・・・・・・・・・」
「たとえば次に打ち上げるスターマインはお前は少し手抜きをしたな。 二重目の層がまだ十分に乾燥していないのにお前は火薬を詰めただろう?」
図星だったので、弟子は驚いた。 「先生、どうしてそんな事まで分かるのですか?」
「匂いだよ。ワシは玉の匂いを嗅ぐだけでその出来が分かるのだ。目をつぶって火薬の匂いを嗅ぐだけでもワシには全ての粉の違いが識別できる。勿論、花火が散る時の音だけでもその出来不出来が分かる」
それを聞き、弟子は師匠はやはり国一番の花火師であると確信した。
「先生、先生にはもう同レベルのライバルなんか居ないでしょう?」
「・・・・いや、居る。ワシよりも凄いのが居るぞ」
「誰ですか、それは?」
「お前にはまだ話していないが、今晩そいつと対決する事になるかもしれん」
「今晩?その花火師はここに来ているのですか?」
弟子はトラックの最後尾に積まれている大きな箱を思い出した。 きっとその箱に勝負花火が入っているに違いなかった。
「向こうの方から対決する場所を指定してくるはずだ。ワシは何十年もこの時を待っておった」
花火大会が無事終了し、花火師の弟子はハイウエイのサービスエリアにトラックを止め師匠が電話ボックスから出てくるのを待っていた。
時計は丁度深夜0時を指していた。 夜空には月が無く、明かりといえば瞬く星とハイウエイを照らすオレンジ色の明かりだけだった。
電話ボックスを見ると師匠が電話ボックスから出てきてトラックに向って歩いていた。 花火師がトラックの扉をガチャンと開けると言った。 「場所を指定してきたぞ。ワシの言うとおりに道を走らせろ」
トラックはハイウエイを出て、人里離れた山道を走っていた。 道の脇には、暗くて見えないが川が流れているようだった。 時計を見ると、深夜1時を回っていた。
「先生、どうしてこんなへんぴな所で花火を打ち上げるんですか?本当だったらもっと広い空間が無ければいけないのですが・・・・」
「分かっておる、分かっておる。しかしこれから打ち上げようという花火は十五尺の玉なのだよ」
「十五尺?!そんな巨大な花火は聞いた事ありませんよ!!」
「そう。だからなるべく人の目に触れたくないのだよ。なんせ違法だからな。 ワシは密かにこの花火を5年がかりで作っていた。恐らくワシの最高傑作だろう・・・・・。お、この場所だ。トラックを止めたまえ」
花火師と弟子はトラックを降り十五尺玉と打ち上げ用の筒を背中に担ぎ、道路の脇にある獣道へと足を踏み入れた。
しばらく歩くと、夜中だというのに一人の少年が向こうから歩いてきたので弟子はギョッとした。
道の向こうを見ると見捨てられたような古い城が立っていた。
きっと少年はあの城に住んでいるのだろう、と弟子は思った。
「君、君はここらで一番星空が見渡せる場所を知らないかね?」 と花火師は少年に話かけた。
「・・・ああ。それだったらこの道の先にある丘の上がいいんじゃないかな。 その丘の上からだったら、きっとこの宇宙中の星が見渡せるよ」
そのように少年は言うと、その場を後にした。
丘の上に着くと二人はさっそく十五尺玉の花火をセッティングする作業に取りかかった。 作業が終わり、懐中電灯の明かりを消すと暗闇が二人を包み、少年の言うとおりまるで宇宙に浮かんでいるかのような星空が見渡せた。
都会ではけっして見る事の出来ない満天の星空だった。 頭上を見ると天の川がくっきりと見え、大気の密度の影響で星々が揺らいでいるのが分かった。
「先生、本当にこんな所までライバルは来るんですか?」
「もうお前にはワシのライバルは見えておるよ」
「は?」
「ワシのライバルはお前が見ておる星空だよ」
「・・・・・ちょっと待ってください!さっき先生は電話ボックスで誰と話していたのですか?まさか先生は星空と電話で話していた、と言うんじゃないでしょうね?」
弟子の問いには答えずに花火師は言った。 「星空ほど、この世で美しい物は無いだろう?優秀な花火師が何十人かかってもあの星空には及ばぬ。・・・・ワシはあの星空に嫉妬した。 そしていつかは、あの星空を負かす程の花火を作ろうと心に決めたのだ! そしてとうとう、決着を付ける日がきたのだ・・・・・」
とうとう師匠は気が触れたのか、とポカンとした顔で弟子は花火師を見た。 しかし花火師の顔は真剣そのものだった。
「・・・先生、どうしますか?導火線に火を付けますか?」
「まて!!向こうから合図があるまで待つのだ」 と花火師は弟子に言い、30ミリグラムのタバコに火を付け草むらの上に腰を下ろし、星空を鋭い目付きで見上げた。
師匠を天気を読む名人だという事は知っていたが、星空と対話をする名人だとは弟子は夢にも思わなかった。 人には、色々と周囲の人すら知らない側面があるものだ、と考えながら弟子も草むらに腰を据えた。
30分ぐらい経ち、暗闇の中で花火師の息の調子が変わったのを弟子は聞いた。
花火師は立ち上がり弟子に告げた。 「今だ!合図があった!!火を付けろ!」
弟子は導火線のスイッチを入れた。
シューッという音をたてながら導火線が燃えてゆき、本体の筒の中に火が入っていき、しばらくの間の後、巨大なズボンッという音をたて十五尺玉が火に包まれながら空に飛んでいった。
二人ははるか上空に上がっていく十五尺玉とそれが描いていく軌跡を見つめた。
数秒後、空の彼方で十五尺玉が炸裂し、四方に金色と銀色の放射線状の星々の花が開いていった。
今まで聞いた事もない巨大なズガアアーンッという音が二人の元に届いた。 周囲の山は花火の明かりで真っ白に染まり、上空では半径1キロはあるであろう巨大な冠スターマインの壮大な花が開いていた。
「先生!!見事です!こんな花火は私はいままで見た事もありません!!」
しかし花火師は表情ひとつ変える事無く巨大な花火に包まれた夜空を見上げていた。
キラキラと舞い降りる幾十ものスターマインの残滓を見つめながらも花火師は黙って空の彼方を見ていた。
(どうだ!!星空よ。これがワシの50年の集大成だ。これがワシの「念」なのだ!!)
しかし星空は何ひとつとして答えなかった。
花火の残滓が消え去り、周囲が再び暗闇に包まれ、花火師はガックリと膝を草むらに落とした。
その時、大気が揺らいだせいなのか星空全体が一瞬、瞬いたかのように見えた。
花火師は立ち上がり、弟子に言った。 「見たか?!いま星空が一瞬だがワシに屈服したぞ!!」
「そうなんですか?私には星空全体が瞬いたように見えたのですが」
「そうだ!!星空は、いや宇宙はワシの花火に歓声を上げたののだよ!!聞こえなかったかね?」
そろそろ病院を呼んだほうがいいのだろうか?と考えながら弟子は言った。 「つまり、宇宙は先生の花火に負けたのですか?」
「バカを言うな。宇宙が負けるわけが無いだろう?しかし、一瞬だが宇宙はワシの花火を認めそれに屈服したのだよ!・・・・ハハハハ!!こんな愉快な事はそうそう無いぞ!!人間が自然や宇宙に対抗して勝てる訳が無いのに、しかし一瞬の間ではあるが人が宇宙と勝負をして勝つ事が出来たのだぞ、君!!」
山を下山しながら花火師は弟子に言った。
「ワシはもう引退をするよ」
「なんですって?しかし先生の腕はちっとも落ちてはいません。今の花火を見てもそれは十分に分かります!」
「ワシにはもう思い残す事はあまり無いのだよ・・・・。まだお前は未熟だが、見込みはある。お前がワシの後を継げ。もう十分に技術は伝授してある。 後は『精神』の問題だよ。・・・・なに、その内ワシが何を言っているのか分かる日が来るだろう」
「・・・・・・・・・・・」
花火師の話を聞きながら弟子は、職人とはこんな変人ばかりなのだろうか?と考えていた。 もし後を継いだら、自分もドンキホーテのように宇宙に勝負を挑むようになってしまうのだろうか? 花火師の弟子は一方ではこの世界に踏み入れた事を後悔しつつ、一方では花火師の親方を継いだ事を喜び、未来を思い描いていた。
花火師とその弟子の頭上では天の川が煌めき、足下の草むらからは虫の音が聞こえていた。
もう、秋も近くなっていた。
小さな花火の物語
昔むかしある所に小さな花火が居ました。
花火は夜空に向って旅をしています。
夜空にはとても美しい星々や月が輝いていました。
花火は星々や月に聞きました 「どうして僕たちは、みんないずれは死んでしまうのに、この世に生まれてきたのですか?」
しかし星々や月は何も答えてくれません。
そしてやがて、短い旅の後、花火は爆発をして夜空に大きな花を咲かせました。
星々や月はそれを見て、その美しさに驚きました。
最後の瞬間、小さな花火はこの宇宙で最も美しい存在だったのです。
花火は自分の事を誇らしく思い、満足して夜空の中へと消えていきました。
Ebony and Ivory Millions of years ago, when mankind was born at Africa, along with a wisdom to live in a nature, mankind created music.
Mankind needed the music to synchronize with the universe and nature. Most of the people were specialized in playing the rhythm, but some of them were good in playing melody.
There once was a tribe who were very good in playing and composing melody. All of the tribes were in peace for thousands of years, but one day, there was an war between the tribes.
The tribe whom were good in melody lost the war, and they were all caught as a slave by another tribe. The slaves were discriminated for a very long time, so they decided to escape from Africa.
The tribe went north. In an exodus, they did not forget to bring their musical instruments with them. The tribe crossed an ocean, and reached the land where no man has ever gone.
The tribe settled and spread in the land and created their new cultures. And their descendants kept on creating their own music.
Millions of years later, people in Europe were specialized in creating their own melodies. While in Africa, people were successful in creating a very complicated rhythm.
When the people in Europe went to the New World, they brought the people of Africa as a slave. The slaves had a very hard years at the New World. But they did not forget their own rhythm. In order to survive the hard days, they needed to express their own rhythm.
When those slaves became free at the New World, the rhythm and the melody decided to get married to each other.
And so the people around the world has now heard the perfect music which people has never heard before.
正義の味方
4歳の頃、双子の弟は兄にこう言った。 「僕、大きくなったら正義の味方になるんだ」
レゴブロックで遊んでいた兄は手を止め弟に聞いた。 「どうしてだい?」
「だって、かっこいいんだもん。テレビに出てくる正義の味方はみんなかっこいいだろ?」
「じゃあ、僕も大きくなったら正義の味方になろうかな」
「お兄ちゃん、それはダメだよ。正義の味方は一人しかいないんだから」
そのように言われ、兄はしばらく考え込みこう言った。 「分かったよ。正義の味方はキミに譲るよ。僕は大きくなったら悪者になるよ」
「ありがとう。でもどうしてお兄ちゃんは悪者になるんだい?」
「バカだなあ。だって、悪者が居なきゃ正義の味方が活躍できないじゃないか。それはクリープだけのコーヒーみたいなもんだよ」
「クリープだけのコーヒー?」
「今思いついたんだよ。この世に正義しかなかったら誰もそれを正義だと思わないだろ?」
「お兄ちゃんは頭が良いんだね!」
「それはそうさ、だって悪人の方が悪知恵が働くもんなんだよ」 と兄は悪人ような表情をしながら弟に言った。 弟思いの兄は弟に約束した。 「僕はキミの為に悪人になるよ」
「お兄ちゃん、ありがとう!僕はきっと正義の味方になるよ!」
次の年、双子の兄弟が5歳になる頃、二人の両親が交通事故で亡くなった。 二人はそれぞれ別の里親に引き取られる事になったのだった。
弟はとても裕福で暖かい家庭に引き取られ、幸せに育ち大学に入学し卒業後に新聞社の記者になった。
一方、兄はとても貧しい家庭に引き取られ環境の悪いスラム街で青春時代を過ごした。 兄はスラム街のギャングになり、成人する頃にはそのギャングのボスになっていた。
ある日の事、兄がテレビを見ていると隣町に「正義の味方」が現れたと報道していた。 正義の味方は覆面をしており、正体は不明だがどこからともなく現れ困っている人を助け悪人を退治するのだという。 兄は直感的にこの正義の味方は弟だと悟ったのだった。
しかし隣町は比較的治安も良く、弟が活躍するには不十分だった。 そこで兄は弟の為に隣町までギャングを引き連れ悪事を尽くす事に決めたのだった。
コスチュームも揃える事にした。 正義の味方は青いスーツに正義の頭文字「S」のロゴが入っていたので、兄は自分の覆面スーツを全て黒色に統一して悪党の頭文字「A」のロゴを入れた。 あまり格好が良いとはいえなかったが、これ以外に思いつかなかったのだ。
悪党は神出鬼没に町中に現れ悪事を働くようになった。 正義の味方は大忙しだった。 悪党一味は数多くの事件を起こし正義の味方はそれらの事件を解決していった。 しかし悪党の一味は根絶する事が出来ずにいた。 手下は捉えても悪党のボスは捕まえる事が出来なかったのだ。 まるで正義の味方の事を知り尽くしているかのようだった。 正義の味方は不思議に思った。 「いったい悪党のボスの正体は誰なのだろうか?」
テレビでは連日正義の味方の活躍が伝えられた。 大人達は正義の味方に声援を送っていたのだが不思議なのは子供だった。 町の子供達はあまり正義の味方には関心を示さず悪党のボスにエールを送っていたのだ。 テレビのリポーターは一人の子供にインタビューをしてみた。 「ねえ、君。君は何故悪党のボスが好きなんだね?あんな悪者を?」
「だって、かっこいいんだもん」
居間でテレビを見ていた兄はリモコンスイッチでテレビを消し、叫んだ。 「何か間違っている!子供が悪人の事を好きだなんて!」
兄は夜の町に出て、次の悪事の事に思いを巡らせていると街角の占い師が声を掛けてきた。 「もし、そこの悪党さん」
兄はぎょっとしてその占い師を見た。 「どうして私の事を悪党だと分かるのだね?」
「あたしゃ人の事が見えるのさ。おまいさんは悪党のボスじゃろう?」
「・・・・・・・・」
「まあ、よかろう。おまいさん何か悩みがあるようじゃのう」
「何故、子供達は正義の味方ではなく悪党のボスを応援しているのかね?」
「何故って、そりゃ簡単さ。悪党のボスの方が清い心を持っておるからじゃ。 大人にはそれが分からぬが、子供にはそれが見えるのじゃ」
「そんな訳はないだろう!悪党は悪人だぞ!」
「おまいさんがその清い心を消してしまいたいのなら、方法はあるぞな」
「どうやって?」
「これを飲みなされ」 と言いながら占い師は小さな小瓶を取り出した。 「この薬を飲みなさると、清い心は無くなる。ええかね、これを飲むとおまいさんは本物の悪人になる」
兄は不審そうに小瓶と占い師を交互に見ていたが、小瓶を手に取り中の液体を一気に飲み干した。
目眩がした。
急激に正義に対する憎しみが体からわき上がってきた。
この町の全てが憎悪の対象となり、弟も心の底から憎くなってきたのだった。
兄は本物の悪人になったのだった。
悪党一味の悪行は次第に新聞の一面に載るようになった。 悪党一味は麻薬売買にも手を伸ばし、平和だった町はとても治安の悪い町に変化したのだった。 正義の味方は日々悪と戦った。 それとともに正義の味方は人気者になり、老人からも子供からも愛されるヒーローとなった。
悪党のボスは変装をし、町の変わりようを見てまわっていた。 町はすっかり悪の巣窟と化していた。 毎日町のどこかで犯罪が起きていた。 「これだけ町が凄惨になっていれば、さぞかし正義の味方も活躍のしがいがあるだろう!」 悪党のボスはとても愉快だった。 もっともっとこの町を地獄絵図に変えてやるぞ! そのような事を考えていると、小さな女の子が彼に近づいてきた。 女の子が彼の前で足を止めると、メモ帳を取り出し言った。 「サインをちょうだい!悪党さん!」
「なんだと、どうして私が悪党だと分かる?」
「それぐらい分かるわ」
「だとしたら、何故私のサインがほしいのだね?」
「だって、あなたはとても良い人だから」
「私は悪人だぞ!!お前の親はいったいどーゆー教育をしているのだ?!おじさんはとても怖い人なんだぞ!」
「私は怖くないわ。おじんさんの顔はとても怖いけど、目がウチの犬と同じだわ」
「犬、だと!?」
「私の犬がお留守番をしていて、私が帰ってきた時の目と同じよ。とても嬉しそうなの」
悪党のボスその場を走りながら後にし、罵詈雑言憎しみの言葉を叫んだ。 憎い! にくい! 弟よ私はお前が憎いぞ!! もっともっとお前を憎んでみせよう!!
悪党のボスは町でテロを決行する事にした。 テロで町の住人を恐怖のどん底に落としてやるのだ!
外国のテロリストから超性能小型爆弾を仕入れた兄は夜中に超高層ビルに忍び込み、その爆弾をビルの屋上に仕掛けた。
兄が爆弾のタイマーを入れようとしたその時、空からヘリコプターだか飛行機だか見分けが付かない飛行物体が現れ兄に向けサーチライトを浴びせた。
正義の味方だった。
正義の味方は飛行物体から飛び降り、ビルの屋上に着地した。
「ようやく会えたな、悪党のボス!今回のお前の行動はこちらに筒抜けだったよ。お前にしては随分とずさんな計画だったな!」
「それ以上近づくな!!爆弾のスイッチを入れるぞ!」
「何故こんな事をする?!」
「正義が憎いからだ!!」
その叫び声を聞き、正義の味方は悪党のボスの顔をじっと見た。
「お前とはどこかで会っているような気がするのだが?」
「お前は忘れているだろうが、私はお前の事をよく知っているよ」
屋上のドアが開きテレビカメラを従えた男が入ってきた。 テレビニュースのクルーだった。 リポーターが実況中継を始めた。 「全国の皆さまっ!見て下さい!とうとう正義の味方が悪党のボスを追いつめたのですっ!!世紀の瞬間です!!せーきの大瞬間なのです! あっ、あっ、あっ、あれはなんでしょうか?!爆弾!!大変です! 悪党のボスが爆弾のスイッチを握っています!! 危機一髪!!さあ、我らがヒーロー正義の味方はいったいどーするのでしょうか?!しかしなんだか地味です!!二人は戦う事無くにらみ合って言葉を交わすのみです!!映画のようにアクションが繰り広げられる訳でもありません!!実に実に地味です!!あっ、あっ、あっ、悪党のボスがこちらに近づいてきました!!なんでしょうか?いったい私に何の用なのでしょうか? 今っ、悪党のボスが私の目の前に止まりましたっ!!スイッチを握ったままです!!」
「おい、あんた。我々は今とても重要な話をしている。ここから消え失せな!さもないとこのスイッチを押すぜ」
「悪人のくせになんてかってな言い分なのでしょーか?!悪党が今私をきょーはくしています!!正義の味方、助けてください!!」
正義の味方はそれを聞き、リポーターの側まで行き言った。 「そのとおり、我々はとても重要な話をしている。ここから出ていって我々二人きりにしてほしい。あんたに説明しても分からないだろう」
リポーターとテレビクルーは屋上を去り、正義の味方と悪党のボス二人きりになった。
正義の味方が口を開いた。 「なぜ私を憎む?」
「お前が世間知らずだからだ。正義は世の中の事を何も分かっていない。 現にオレは貴様の事をよく知っているが、お前は私の事を何も知らない。 正義は悪の事を何も知らんのだよ!!」
スキが出来たその瞬間を正義の味方は見逃さなかった。 正義の味方が悪党のボスに空手チョップを食らわせると悪党のボスは爆弾のスイッチを落とした。 二人は取っ組み合いになった。 長いあいだ二人は取っ組み合った。 悪党のボスが正義の味方の脇腹にパンチを入れると、正義の味方はよろめき屋上の手すりを乗り越え向こう側に落ちた。 そのまま滑り落ち、片手で手すりをつかまえたまま宙ぶらりんになった。 200メートル下に落ちれば正義の味方といえども即死だ。
悪党は立ち上がり、今にも落ちそうな正義の味方の側まで近づいてきた。 「分かるかな?これが世の中の常なのだよ」
「私をここから突き落とせばお前の勝利だな」
「いいや、私はお前を突き落とさない」 そう言いながら悪党のボスは正義の味方に手を差し伸べた。
正義の味方は不信そうな顔をしたが、その手を握った。 正義の味方が悪党のボスの手を握った瞬間全てを理解した。 「お兄さん!!」
双子の兄と弟は屋上の手すりに腰掛けながら、町の夜景を見ていた。 弟は兄に聞いた。 「どうして僕を助けたのですか?」
「正義の味方が居なければ、悪人の存在意義が無いからな」
「何を言っているのかさっぱり分かりませんよ。お兄さんは狂っています」
「そうかもな」
その時銃声が鳴り響き、兄の胸を銃弾が貫いた。 兄は200メートル下へ吸い込まれるように落ちていった。 「お兄さん!!」 弟が兄を見ると、兄も弟を見にっこりと微笑み、そして町の夜景の中へと吸い込まれていった。 正義の味方が後ろを振り返ると警官がライフルを構え立っていた。 ライフルの銃身からは煙が立ち上っていた。
「なぜ撃った?!」
「いや、何故って悪党のボスが屋上からあなたを突き落とそうとしているように見えたもんですから・・・・」
正義の味方はカッとなり警官を睨みつけたが、思い直し言った。 「いや・・・・ありがとう。おかげで助かった」
翌日の朝、町では祝賀会が開かれる事になった。 悪党のボスが死に、町に平和が戻ってきたからだ。
正義の味方が壇上に立ち、祝賀の演説をする事となった。
正義の味方は壇上に立ち、聴衆を見渡した。 大人も子供も老人もみんなとても幸せな顔をしていた。 マイクを握り正義の味方は語り始めた。 「悪党のボスは・・・・・」 しばらく言葉に詰まったが、昨夜の兄の微笑みを思い出し、演説を続けた。 「悪党のボスは実は、私の双子の兄でした。 何故兄が悪の道へと進んだのか私には分かりません。 ・・・・しかしこれだけは言えます」 壇上の下を見ると子供達も真剣な表情をしながら聞いていた。 「・・・・・・兄は本物の悪人でした。 兄には良心のカケラも持ち合わせていませんでした。 あれほどの極悪人を私は知りません。 兄はいたずらに、この町を犯罪の巣窟にし、住民を恐怖に陥れたのです。 一時期、兄は子供達に人気でしたが、私は理解に苦しみます。 何故なら彼は悪人だったからです。 騙されてはいけません、兄は悪が蔓延る事を無上の喜びとしていたのですから。 しかし、悪党は滅びこの町には平和が戻ってきたのです!! それをみんなで喜び祝福しようではありませんか!」
聴衆から歓声がわき上がった。 何故か正義の味方は聴衆に背を向け空を見上げた。 そして正義の味方はそのまましばらく空を見上げていた。 誰にも彼の表情は見えなかった。
La chenille
A story of a caterpillar translated to French by Marie-Christine. A Great thanks!!
La chenille continuait de manger des feuilles. Elle ne savait pas pourquoi mais elle continuait de manger des feuilles.
Surplombant la plante environnante la plupart des feuilles avaient ete mangees par la chenille. Malgre tout, elle ne pouvait pas s'empecher de manger. Elle se deplaca vers une autre tige et commenca a manger la succulente tige.
Tous les autres insectes etaient agaces avec cette chenille. 'Quel etre moche et pas sympa!' Les autres insectes la voyaient de cette facon. Cependant la chenille se moquait de ce que les autre insectes disaient. Elle se moquait de la destruction de l'environnement et de son apparence.
Alors la chenille continuait de manger.
Un jour la chenille qui etait devenue tres joufflue, s'arreta de manger et tomba dans un profond sommeil. Lorsque le clair de la lune commenca a illuminer la chenille, le fil de soie commenca a couvrir son corps. Elle laissa ce changement s'effectuer. Et, au bout de quelque temps, elle fut completement recouverte de fils de soie.
La chenille entra dans un sommeil mysterieux et tranquille. Et, dans le noir, elle entendit une voix. La voix semblait appeler la chenille. 'Qui est-ce? ... Qui parle a cette creature si moche?' la chenille dit a la voix. 'Tu n'as pas l'air de comprendre la signification de la vie.' repondit la voix.
'Qui es-tu?' 'Je suis tout l'Univers.'
'Tout l'Univers? Cela veut dire que vous etes le createur de ce monde?'
"Eh bien, vous pouvez m'appeler ainsi. Oui, certains m'appelle le Createur , mais le nom n'a aucune importance. Alors, chenille pourquoi m'as-tu appele?'
'Je ne vous ai pas appele.'
'Mais vous vous etes demande dans votre esprit quelle est votre raison de vivre?'
'Effectivement,je me suis posee cette question mais je ne vous ai jamais demande de venir ici.'
'Mais c'est la raison pour laquelle je suis ici. Je suis la reponse a votre question.'
'Oh! Arretez cela s'il vous plait. Je ne m'interesse pas a la religion.'
'La religion est quelque chose qui est cree par l'homme.....d'accord? Mais vous etes un insecte donc...'
'Excusez-moi, mais je n'ai aucune envie de faire une sitcom avec vous. Laissez-moi tranquille, je vous en prie.'
'Mais vous n'avez toujours pas cesse de demander, alors c'est pour cette raison que je vous reponds.'
'Encore une fois : 'Qui etes-vous?'
'Je vous l'ai dit. Je suis la reponse a votre question.'
'Aha! A present, je vois que je me parle a moi-meme.'
'Vous pouvez l'interpreter de la maniere que vous voulez, mais c'est la preuve que vous voulez continuer de vivre?'
'Non, je ne veux plus vivre. Je ne trouve aucun sens dans ma vie a continuer de manger et de prendre du poids. Alors laissez-moi entrer dans le sommeil eternel.'
'Si, c;est votre souhait, faites ce que vous voulez?
'....Vous n'allez pas m'aider?'
'Je n'aide personne. Tout ce que je fais, c'est de respecter le choix de toutes les creatures en vie.'
'Oh! Mon Dieu!'
'Vous n'avez pas l'air de tres bien me comprendre. Je suis un etre qui s'appelle transformation.'
'Est-ce qu'une transformation a une personnalite? Je ne peux pas croire qu'une transformation puisse communiquer.'
'Oh1 mais vous me parlez.'
'Pouvez-vous me l'expliquer plus simplement. Je suis rien qu'une stupide petite chenille.'
'Je suis toute la matiere de cet Univers. Et vous etes une existence qui choisit ce qu'elle veut faire avec cette matiere. Le Soleil choisit de briller en captant les gaz qui flottent dans l'espace. La Terre choisit de tourner autour du Soleil en utilisant la gravite du Soleil. Les Plantes Terrestres sur la Terre choisissent de fleurir en utilisant l'Energie du Soleil. Et c'est ce qu'on appelle creation et evolution. Et je suis ce procede... Vous devez choisir ce que vous voulez faire et devenir en utilisant ce procede. Une fois que vous avez pris la decision de ce que vous voulez faire, vous serez capable d'experiencer le miracle. ...Ne voulez-vous pas voir un miracle?'
'Oui, bien sur que je veux voir un miracle, mais vous avez dit que vous n'aidez personne?'
'Non, je ne le ferais pas parce que je suis simplement une equation de cet Univers, Cependant, pour completer cette equation votre courage et votre decision sont indispensables.'
'Pensez-vous qu'une chenille comme moi puisse avoir le courage de decider?'
'C'est exactement ce que j'attends de vous. Croyez- moi, cet Univers et toutes les choses en vie ont evolue de cette maniere.'
'Cela signifie-t'il que vous avez besoin de moi?'
'Oui, bien sur. Sans votre choix, cet Univers ne pourra pas avancer. Nous sommes les co-createurs de cet Univers et la Nature.'
'J'ai toujours pense que Dieu etait le maitre de tout.'
'Ce n'est pas vrai. Sans ta decision, l'Univers va s'arreter completement. Tout le materiel et conditions sont prets et ils attendent votre decision. Le reste est entre vos mains'
'Serons-nous abandonner apres cela?'
'Non, une fois que vous aurez demontre votre veritable courage et pris la bonne decision, tout l'Univers vous aidera a exaucer votre voeu.'
'Pour une raison ou une autre, je n'arrive pas a y croire. Qu'est-ce que vous voulez dire?'
'Vous allez rester enferme dans votre cocon tout le reste de votre vie, a marmonner avec vous-meme.'
'Je n'aurais jamais pense que Dieu etait aussi indecis.'
'Si vous restez indecis, tout l'Univers va creer un environnement rempli d'indecision pour vous. Je ne cree pas votre realite. Vous choisissez la realite de votre propre gre.'
'Mais je pensais que cet Univers que vous avez cree etait la realite.'
'Non, vous ne comprenez pas la signification de la realite. La realite est un choix que vous faites a chaque instant. Et tout le monde a le droit de realiser sa Gloire en faisant un choix de son propre gre.'
'Meme une chenille comme moi?'
'Oui. Avez-vous jamais observe un flocon de neige?'
'Ah! Oui, j'en ai vu un de pres au debut du Printemps lorsqu'il a neige. J'ai trouve que c'etait vraiment beau. Une oeuvre merveilleuse de votre part.'
'Merci. Cependant, encore une fois, je n'ai rien cree , seulement prepare les conditions. La condition pour l'eau de geler a une certaine temperature.'
'Alors, qui a cree le cristal du flocon de neige?'
'Les molecules d'eau. Elles ont decide de leur sort lorsqu'elles gelent.'
'Est-ce que l'eau a de la volonte?'
'Toute chose dans l'Univers a sa propre volonte. L'eau a choisi d'exprimer la beaute du monde par un procede de congelation. C'est la raison pour laquelle tous les flacons de neige sont differents. Si je cree tous les cristaux , toutes les formes de cristaux devraient etre pareilles, d'accord?'
'Je vois. Vous me dites que nous les chenilles sommes les memes aussi?'
'Encore une fois, je ne suis pas le createur- Vous etes - Je ne prepare pas les conditions et je suis le procede que vous choisissez de devenir. Vous pouvez toujours choisir votre plus grand souhait et le procede de votre plus grand souhait s'appelle un miracle. Ne trouvez-vous pas que le flocon de neige est un miracle? Je suis toujours ebahi par leur beaute a chaque fois.'
'Je suis surpris de savoir que Dieu est ebahi,'
'Oh! Je suis etonne tous les jours, Parce que votre choix est toujours inattendu.'
'Un moment. J'ai toujours cru que aviez notre destinee en mains.'
'C'est impossible. Parce que c'est vous qui etes la reponse de votre destinee. Comme je l'ai dit maintes fois, vous etes le createur de votre propre realite. La joie et le sens de votre vie n'est rien d'autre qu'un plaisir de creations. Arretez de vous mettre sur la defensive. L'essence d'un etre vivant est de se propager. Vous ne devriez pas retrecir et submerger a l'endroit ou vous etes. Vous n'etes pas un rocher. Alors, vous devez faire un choix.'
'Mon propre destin?'
'Oui, votre destin, Avez-vous entendu parler d'une creature par le nom d'etre humain.?'
'Je connais. Il y a quelques jours de cela,j'ai failli etre pris et ecrase par un etre humain. Pourquoi me posez-vous cette question?'
'Savez-vous qu'entre le gene des chenilles et de l'etre humain il n'y a pas beaucoup de difference?'
'Comment cela se fait-il? L'etre humain est tellement grand et complique et je suis si petite comme vous pouvez le contaster.'
'Mais au niveau du gene, il n'y a guere de difference entre les votres et l'etre humain,'
'J'ai de la peine a y croire. Comment se fait-il qu'un etre humain soit plus intelligent qu'une chenille?'
'Parce que l'etre humain a choisi de devenir intelligent.'
'De leur propre gre?'
'Exactement. Je n'ai fait que preparer la condition genetique. La facon dont vous pourrez evoluer sera determinee par le libre-arbitre de chaque especes. L'etre humain a choisi de developper leur cerveau depuis des milliers d'annees. Ils ont developpe leur intelligence pour connaitre le mystere de ce monde.'
'C'est tout a fait incroyable et c'est contrariant pour moi.'
'Pourquoi ne voulez-vous pas etre intelligent comme l'etre humain?'
'Non. Je n'ai pas envie de connaitre le mystere. Au contraire, je veux m'exprimer comme un mystere de l'Univers.'
'Ah! Enfin.Vous me dites quel est votre reve. Allez, mon ami quel est votre reve?'
'Tel ces beaux flocons, je voulais renaitre comme une merveille de ce monde.'
'C'est votre souhait?'
'Oui, je veux que les autres insectes m'envient en devenant belle. Egalement, je veux attirer l'attention des etres humains en exprimant le mystere de l'Univers.'
'On dirait de la revange?'
'Est-ce que j'ai tort?'
'Non, Non, C'est bien mon amie la chenille. Je suis impressionne d'entendre votre reve parce que vous avez choisi du fond de votre coeur votre vrai souhait. Maintenant je parle a qui vous voulez etre et pas a qui vous etiez.'
'Bon, je commence a realiser que vous et moi sommes un.'
'Je suis tres heureux de connaitre votre conscience mon amie. Oui, votre choix et le procede ne sont rien que vous. En d'autres mots.Vous et moi sommes un. 'Vous n'etes pas une existence qui s'appelle une chenille, Vous etes un processus de votre propre reve, Une chose que vous devez savoir est qu'il n'y a pas de matiere solide dans cette nature. Il n'y a rien de stable, mais juste un procede comme une riviere qui coule. Si vous pouvez accepter cette verite, votre souhait deviendra realite.'
'Pouvez-vous me donner un coup de mains pour renaitre?'
'Il n'y a pas besoin de rien me demander parce que vous etes moi. Vous connaissez deja la reponse.'
'Oui, je sais mais je veux que vous me le disiez.'
'D'accord. Le monde entier vous encouragera fortement pour vous transformer en ce que vous voulez devenir. Allez dormir mon ami. Et lorsque vous vous reveillerez de votre profond sommeil vous m'oublierez completement mais je vous promets que vous allez experiencer un miracle.'
'Et alors, la voix disparut, la chenille est tombee dans un sommeil profond. La division rapide de cellule commenca dans le corps de la chenille. Dans son sommeil profond la chenille sentit son corps changer mais elle accepta le changement et attendit que le moment vienne.'
'Apres quelques semaines un insecte qui avait l'habitude d'etre une chenille est sorti de son cocon. Son corps etait douloureux et la lumiere eblouissait ses yeux.
Et l'insecte de penser : pourquoi y a t'il tant de lumiere? Il n'avait pas remarque que ses yeux s'etaient agrandis. Il s'etait transforme en une creature tout a fait differente. Et, eventuellement le papillon qui etait une chenille sortit de son cocon et deploya ses ailes dans la lumiere du matin. Lorsqu'il vit ses propres ailes avec ses yeux tout neufs - il fut surpris par sa beaute -
'C'est la raison pour laquelle il m'a donne des yeux si grands - pour voir -'
Mais toutefois, le papillon ne pouvait pas se rappeler qui il etait mais etait satisfait de sa belle apparence.
'Alors, c'est la couleur du monde?'
Lorsqu'il etait une chenille il ne voyait pas de couleurs mais a present avec ses nouveaux yeux, il pouvait voir toutes les couleurs du monde.
Le monde etait rempli de couleurs diverses et elles etaient toutes belles. Et il pouvait meme sentir les parfums des fleurs. Ces parfums etaient transportes parmi les belles fleurs autour de lui. Le papillon est a present plein de vitalite et etait tres heureux. Il essaya de bouger ses ailes. Il crut entendre une voix lui dire :'Essaie de voler dans l'air.'
'Oh! Mais c'est impossible. Je ne suis rien qu'une grosse chenille.'
'Tu n'es plus une chenille mon ami. Tu es un papillon.' Il crut entendre la voix encore une fois.
Alors, le papillon bougea ses ailes plus vigoureusement et finalement, tout doucement il s'envola dans le ciel. Il a decouvert comment prendre ses ailes en mains, alors il alla de plus en plus haut dans le ciel. Il y avait une vue superbe et le monde etait beaucoup plus grand et plus beau que ce qu'il pensait.
Et le papillon, avec ses belles ailes decolla dans le ciel bleu pour un beau voyage.
Tous les autres insectes le regarderent s'envoler avec envie.
悪魔を憐れむ歌 ある日の事、悪魔が捉えられたというニュースが世界中を駆け巡った。
世界中の人々は驚いた。
なにしろ悪魔が生きて捉えられたのだから。
報道関係者によれば悪魔は警察署に自分から出頭し、世界中の悪事は自分がやったのだ、と自供したのだという。
悪魔はどこへも逃亡する様子もなく(大体、悪魔を物理的に拘束できるのかどうか疑わしかった)、自らが望んだという事もあり記者会見が開かれる事となった。
記者会見の当日、会場には世界中から報道関係者などが詰めかけた。
悪魔が会見席に現れると人々は驚いた。
悪魔はあまり目立たないスーツを着たどこにでも居る普通のビジネスマンような格好をしていた。
顔も至って「普通」の顔をしており、みんながイメージしていた「悪魔的」な悪魔とはほど遠いイメージだったのだ。
サラリーマンのような姿をしたその悪魔は手に手錠がはめられており、両側に武装した警官が付いていた。
悪魔が会見席に腰をおろすと、一人の記者が手を上げ悪魔に質問をした。
「あなたは本当に悪魔なのですか?」
「そうです。信じられないかもしれませんが、私は悪魔です。ここに居るみんなは私にはシッポも生えていないし、頭に角も生えていないし、普通の人間のような姿をしているのが不思議なのでしょう。しかしそれこそが、私の狙いなのです」
「と言いますと?」
「私の仕事とは人間に不信感を植え付ける事です。私がいかにも恐ろしい悪魔のような姿をしていれば、人間は私をただ排除するだけでしょう。 悪魔が普通の善良そうな姿をしていれば、人々は隣に居る善良な人々すら疑うようになるでしょう。それこそが私の計画なのです。」
「つまり、あなたはその計画の為に自首したのですか?」
「そうです。これは私悪魔とあなた方人間との最終戦争なのです」
会見場は更にざわめいた。
しかし全ては手遅れだった。
すでにこの会見の模様はテレビやインターネットを通じて世界中に配信されていたからだ。
記者会見は即中止されたが、悪魔が打った第一手は悪魔の勝利となった。
すでに世界中の人々はその記者会見の模様をテレビなどで見ていたのだ。
悪魔は特別に作られた収容所に収容され、悪魔を研究するチームが組織された。
その研究チームは心理学者、社会学者、宗教家、科学者、医者で構成されていた。
医者達は悪魔から血液を採取し、CTスキャンで体をスキャンをし、心電図をとったりして徹底的に悪魔を検査した。
その結果、驚くべき事が判明した。
悪魔には左脳しかなかったのだ!
悪魔の頭部をスキャンしてみると、右側の頭蓋骨内は完全に空洞になっており、左側にしか脳が映っていなかったのだ。
これには研究チームも驚いた。
研究チームの一員である心理学者は悪魔にインタビューしてみる事にした。
心理学者が悪魔の独房に入ると、悪魔はコーヒーを啜りながら新聞を読んでいた。
心理学者は悪魔の目を見ながら慎重に言葉を選び悪魔に質問した。
「あなたには左脳しかありませんね」
「そうです。もっと正確に言うと悪魔は左脳に住んでいます。私は人間の左脳を住処としているのですよ」
「左脳が悪魔だという事ですか?」
「それはあまり正確な表現ではありませんね。左脳はご存知の通り人間のロジック、つまり言語能力や理性を担っています。悪魔は人間の言語や理性の中に住んでいるのです。驚きましたか?」
心理学者は黙りこみ悪魔に喋らせる事にした。
「あなた方学者は理性やロジックを使って人類の進歩に貢献してきました。 しかしそれこそが悪魔を育む温床となっていたのですよ。 あなた方学者先生は私から見ればミイラ取りがミイラになってしまう、という格好の見本ですな。ご覧の通り私達悪魔は紳士的です。もうお分かりかと思いますが我々悪魔の知能指数は非常に高い。学者達はそこに騙されてしまう、という訳です」
「おまえの究極の目的はいったいなんだ?」
「性悪論の普及です」
「性悪論?」
「そうです。私の本当の住処は人々の性悪論の中にあります。 世に悪が蔓延るには人々が疑り深くなる事なんです。それには手始めにあなた方のようなインテリから性悪論に染めるのがてっとりばやい。なにしろインテリは疑り深いですからね」
「子供はどうなる?君の理屈だと勉強ばかりしている子供は悪魔に取り付かれやすくなる」
「なかなか、いい点をついていらっしゃる。 その通りです。勉強ばかりしている子供は悪魔に取り憑かれます。 悪魔の私が言うのだからその点は保証しますよ。 そのような子供は13、4歳になる頃には喧しいロックを聴き出します。 何故だか分かりますか? 彼らの心の中で天使と悪魔が戦っているからです。 私はそこで天使を打ち負かさなければいけません。 私は子供達に人を信じてはいけない、という情報を与えます。 子供達がそこで悪は美しい、と思えば私の勝利です。 あなたもお気づきのとおり、頭の良い子ほどこの手は有効です。 左脳の勝利ですな」
「性悪論に取り憑かれると人はどうなるのかね?」
「あなたは意外に思うかもしれませんが、人が性悪論に傾くとその人は一時的にとてもエネリギッシュになります。 性悪論者は一見するととてもハッピーで、躁病状態を呈します。 しかしその人は周囲の人間を誰も信用していません。 そしてその人はそのエネルギーを利用して世に悪の美しさを説くのです。 こうなると、その人は完全に私のコントロール下ですな」
「その後は?」
「エネルギーを使い果たして抜け殻のようになってしまいます」
「それ以外のお前の手口はなんだ?」
「そうですね、貧しい国々では私は『貧困』を武器にしますね。 しかしいくら貧しくても、古い伝統を重んじる地域に悪魔が侵入するのはとても難しいのですよ。 なにしろそのような地域に住む人々は古来より悪魔の実在を信じていますからね。 そこで私は貧困そのものではなく、貧富の格差を利用します。 簡単でしょう。 彼らに、金持ちは悪人だと思わせればいいのですから。 地上で起こる戦争の大半はこれで起こるわけです。」
「先進国ではどんな手を使っている?」
「なんだと思いますか? 意外かと思われるかもしれませんが先進国では私は『性』を武器にします」
「性だと?」
「そうです。 その目的とは先進国の人々の自尊心を失わせる為です。 人は自尊心を無くすと悪魔に取り憑かれやすくなります。 そしてその自尊心を失わせるには性を利用するのが手っ取り早い。 性で人間をコントロールすると、彼らは自らを『悪人』だと思い始めるのですよ。 そうすれば私は彼らの心の中に侵入しやすくなるのです。 私の侵入を許した人間達は次第にSMの概念を口にするようになります。 私のコントロールを受けているとも知らずに」
「なるほど。性を美しい事ではなく醜い行為だと思わせる訳だな。まさに性悪論だな・・・・・」
「さすが学者先生、飲み込みが早い。 先進国では男と女を対立させると私が主導権を取りやすいのですよ。 しかし人間は実は人間達が思っている程性欲は強くないのです。 それは性欲というよりはギャンブル依存症のような脅迫観念に近いのです。 実はあなた方の心理学の創始者であるフロイトも私が彼の心に侵入して彼の学説を支えたのです。 つまり、あなた方心理学者はすでに私のコントロール下にあるのです。 お分かりですか?」
心理学者はゾッとしながら悪魔の話を聞いていた。
心理学者はその時、自分の左脳に悪魔が侵入していく気がした。
危険を察知した心理学者は悪魔の独房を出た。
このインタビューの模様を世界に伝えるべきだろうか?
しかし、それはもしかしたら悪魔のシナリオどおりなのかもしれない。
研究チームは会議を重ね、 その結果研究チームのメンバーである神父が悪魔と対決する事となった。
やはり最後は科学ではなく神頼みか、と学者達はため息をついた。
しかし悪魔と対決するには学者達はあまりにも左脳型の人間なので、彼ら学者が悪魔に近づくのは危険だと考えたのだった。
神父が悪魔の居る独房のドアを開けると、悪魔はまだ新聞を読んでいる所だった。
悪魔は神父を一目みると、今度の敵は手強い、と感じた。
しかし悪魔はこのタイプの人間と何千年も戦ってきたのだ。
宗教家というのは、100パーセント右脳型の人間なのだ。
つまりロジックに欠け、迷信深い。
その迷信深い所を攻撃すれば、この神父も落とせるはずだ、と悪魔は考えた。
しかし最初口火を切ったのは神父だった。
「やあ、悪魔君。貴様が現れてから随分と世の中には残酷で陰湿な事件が増えたな」
「ごきげんよう、神父さん。ようやく戦いがいのある相手を送ってきた、という訳ですね」
「そういう事だな。長年神父をやっていながら一度も神に出会っていないのに、まさか生きて捉えられた悪魔に対面するとはね」
神父の話を聞きながら悪魔は危機を感じていた。
悪魔はこの神父にユーモアのセンスを感じたからだ。
ユーモアがある、という事は左脳が発達している証拠なのだ。
右脳と左脳がバランスよく発達した人間は悪魔が最も恐れる敵だった。
迷信深い人間であれば、迷信を利用して彼を狂気の世界へと追い込む事が出来るからだ。
右脳型の芸術家は悪魔と対面するとその殆どは狂気の世界に落ちていく。
しかし今回のこの神父は手強い相手だった。
冷や汗を流しながら悪魔は神父に聞いた。
「神父、あなたの武器はなんですか?」
「直感、だな」
「直感?」
「そう、直感だ。私は他の学者のようにお前の理屈には耳を傾けんぞ。私はお前が何を言おうとお前の言葉は何も信じんよ」
「直感、なんて何の役に立つというのです?人類がここまで進歩してきたのは私が居たからではありませんか?悪魔が科学や文化を発展させてきたのです」
「それは嘘だな。貴様がやってきた事はこの世に憎悪の連鎖を植え付ける事だろう」
「憎しみがあったからこそ、人類は過酷な自然に立ち向かい文明を発展させる事が出来たのでは?」
「嘘をつくな。全ての生命の本質とは自尊心だ。 自尊心とは愛だ。 愛こそが生命の本質なのだ。 貴様の言う憎しみとは生命の持つ怒りとは区別される物だ。 それは子供ならば誰でも知っている事ではないのかね? 貴様がまだ小さい子供に取り憑けないのは、子供がその本質を知っているからだろう。 憎しみとは人間の自意識の中にしか存在しない。 貴様は人間の生み出した幻想にすぎないのだよ」
それを聞いた途端、悪魔は青ざめた。
悪魔の存在を神父が否定しようとしているのだ。
「神父さん、あなたは本当に聖職者なのですか? あなたはまるで唯物論者のような事を言う。 悪魔である私を否定する、という事は貴方の信じる神も否定する、という事なのですよ!」
「神も悪魔も実在するとも。心の中ににね。 しかし私の直感によると、貴様は本当は悪魔ではないな」
「なんですと?!私が悪魔でないとすれば私はいったい誰なんです?」
「きっと貴様自身知らなかったかもしれないが、貴様を突き動かす悪のエネルギーはまた別のエネルギーに支えられているのだろうな」
「・・・・・それはいったい何のエネルギーなのです?」
「『悪魔』というのは貴様の仮面に過ぎないのだろう。貴様の本当の名前は『孤独』なのだよ」
悪魔は神父のその言葉を聞いた途端、孤独になった。
孤独になった悪魔は自分の正体を知り涙を流し始めた。
「そうだった・・・・・・。私は実は孤独だったのだ。何千年も私は孤独だったのだ」
「そう。貴様は何千年分もの人類の孤独が結集したエネルギー体なのだ。 愛が信じられなくなった貴様は強くなる為に『悪魔』という役割を演じるようになったのだ。 私は貴様を憐れむよ、心から」
神父が悪魔だった孤独にそのように言うと、孤独は次第に姿が透明になり、完全に消え失せてしまった。
不思議な事に悪魔だった孤独が消え失せると、人々の記憶からも彼の記憶が消えたのだった。
まるで何事もなかったかのように、人々は悪魔の出現の事を忘れてしまったのだ。
ただ一人、悪魔と対決した神父だけは彼の事を記憶していた。
とても不思議な事だったが、きっと悪魔はいつもこのように人々の前に現れそして消えていくのだろう。
この次に悪魔が現れる時には悪魔はどのような姿で人々の前に出現するのだろうか?と神父は考えた。
Caterpillar Caterpillar kept eating the leaves . Didn't know why, but he kept on eating the leaves. Overlooking the surrounding plant, most of the leaves were eaten by the caterpillar. But still, he could not stop his own appetite. He moved to the another plant stem, and began to eat the lush there. All the other insects were annoyed with this hungry caterpillar. "What an ugly, and swinish creature!" Other insects were looking the caterpillars in this way. However, the caterpillar did not care at all about what other insects say. He never cared about the environment destruction nor his own appearance. So the caterpillar kept on eating. One day, the caterpillar who turned very chubby looking, stopped eating and fell into a deep sleep. When the moonlight started to illuminate the sleeping caterpillar, the silk thread started to cover his body. He let this change happen to him. And after a while, he was completely covered with silk thread.
Caterpillar entered into a dark and tranquil sleep. And in the dark, he heard a voice. The voice seemed to be calling the caterpillar. "Who is this · · ·? Who is talking to this ugly looking creature?" Caterpillar said to the voice. "You seemed to be completely lost in the meaning of life" The voice replied. "Who are you?" "I'm this entire universe" "Entire universe? Do you mean that you are the creator of this world?"
"Well, you could call me in any way. Yes, some do call me Creator, but name doesn't matter. So caterpillar, why did you call me?" "No, I didn't call you!"
"But you've asked in your mind: what am I living for?"
"I certainly asked that question in my mind, but I never asked you to come here"
"But that is why I am here, because I am the answer to your question"
"Oh please stop that ! I am not interested in religion"
"Religion is man-made right? But you and are an insect, so....."
"Sorry but I have no feeling to do any stand-up comedy with you. Please leave me alone !"
"But you still did not stop asking, so that is why I am answering you"
"Once again, who are you ?"
"I told you. I am the answer to your question"
"Aha, now I see. I am talking to myself in my mind"
"You could interpret in any way you like, but that is a proof that you still want to continue living"
"No, I don't want to live any longer. I can't find any meaning to continue my life by just eating and growing fat ! So let me enter to the eternal sleep"
"If that is your wish, do what you want to do"
"........Aren't you going to help me?"
"I do not help anyone. What I do is just respect the choice of all living creature"
"Oh my God......!!" "You seems like you do not understand me very well. I'm a being that is called process"
"Does a process have a personality ? I can't believe that process itself could communicate"
"Oh, but you are talking to me"
"Could you please explain to me in easier way? As you can see, I am just a stupid little caterpillar" "I am all the material of this universe. And you are an existence to choose what to do with those material. The Sun has chosen to shine by collecting the gas floating in space. The Earth has chosen to rotate around the sun using the sun's gravity. Terrestrial plants on Earth has chosen to bloom flowers using the energy of the sun. And that is what is called creation and evolution. And I am this process itself. You must choose what to do and what to be using this process. Once you have chosen what to be with your will, you will be able to experience the miracle. · · ·Don't you want to see a miracle?" "Yes , of course I want to see a miracle. But didn't you tell me that you won't help anyone?"
"No I won't, because I am just an equation of this universe. However, to complete this equation, your courage and your decision are indispensable"
"Do you believe that a caterpillar like me have a courage and a decision?"
"That is exactly what I need from you! Believe me, this universe and all living thing has made an evolution in such way"
"Do you mean that you need my help?" "Yes, of course. Without your choice, this universe could not move even a single step forward. We are the co-creator of this universe and nature " "I always thought that God was taking control of everything!!"
"That's not true. Without your decision, the universe is going to stop completely. All the material and condition are prepared. And they are waiting for your decision. The rest is up to you" "Do you mean that you are going to neglect us after that?"
"No no, once you showed me your true courage, and chose your best choice, the entire universe is going to help you to achieve your wish"
"· · ·But somehow, I can not believe that"
"Hmm. If that is your choice, the choice is going to come true" "What do you mean?"
"You are going to spend the rest of your life in your cocoon, mumbling to yourself in your mind" "I never thought that God was such indecisive!" "If you stay indecisive, entire universe is going to create an environment for you to be indecisive. I am not creating your reality, you are choosing your reality with your free will"
"But I thought that this universe which you've created was the reality!"
"No. You do not understand what reality is. The reality is a choice you make in every single moment. And all of you have a right to achieve your glory by making a choice with your own free will!" "Even a caterpillar like me?" "Yes. Have you ever seen a crystal of snowflake?"
"Ah, yes I saw one very closely this early spring when it was snowing. I really thought that it was beautiful! Truly a creative work by you" "Thank you. But however, once again, I did not create anything. I am just preparing the condition; the condition for the water to freeze on a certain temperature"
"Then who created the crystal of snowflake?"
"Water molecules. They have chosen what to be when they freeze"
"Does a water have their will?"
"All the existence in entire universe has their own will. Water has chosen to express the beauty of universe in a process of freezing. That's why all shapes of the snowflake crystals are different. If I am creating all the crystals, all of the crystal's shape should be the same. Right?" "I see. So you are telling me that we caterpillars are also the same "
"Once again, I am not the creator. You are. I am just preparing the condition. And I am the process of what you choose to be. You could always choose your highest desire, and the process to your highest desire is called a miracle. Don't you think that the snow crystal is a miracle? I'm always amazed by their beauty all the time!!" "It is my surprise to know that God gets amazed!"
"Oh, I'm amazed every day. Because your choice is always unexpected" "Please wait! I always thought that you are in control of our destiny!"
"That's impossible. Because you are the one who is in charge of your own destiny. As I said many times, you are the creator of your own reality. The joy and the meaning to your life is nothing but a joy of creation. So stop being so defensive. The essence of the living creature is to spread. You shouldn't be shrinking and submerged at the place you are. You aren't a rock, so you have to choose your own destiny as a caterpillar!" "My own destiny?" "Yes, your destiny. Do you know a creature called human being?"
"I know. Few days ago, I was almost about to be caught and crushed by a human being. Why are you asking me that question?"
"Did you know that you caterpillar's and human being's gene has no much difference?"
"How come? Human being is so big and complicated, but I am so small as you can see"
"But at the level of gene, there are not much difference between yours and human being"
"I can't believe that! How come human beings are much clever than a caterpillar?" "Because human beings has chosen to become clever"
"With their own free will?"
"Exactly. I just prepared the genetic condition. How you could evolute will be determined by the free will of each species. Human being has chosen to enlarge their brain over thousands of years. They have enlarged their brain to witness the mystery of this world" "That is really amazing. And that is chagrin for me"
"Why? Do you want to be smart like human being?"
"No, I have no interest in being a witness of a mystery. Instead, I want to express myself as a mystery of the universe!" "Ah, finally you are telling me your own dream! Go on, my friend, what is your dream?"
"Like those beautiful snow flake, I wanted to be reborn as a most beautiful existence of this universe! All of the other insects called me an ugly creature, and human being almost killed me by looking at my appearance! God, I want to be beautiful and want to look down on them!" "Is that your wish?"
"Yes, I want other insects to feel envious by becoming beautiful. And also I want to have an attention of human beings by expressing the mystery of the universe!"
"Sounds like a revenge"
"Am I wrong?"
"No, no......It's pretty good, my friend caterpillar! I am very impressed to hear your dream, because you are choosing your real true wish from the bottom of your heart. Now, I am talking to who you want to be, and not to who you were." "God, I am starting to realize you and I are one!"
"I am very happy to know your awareness, my friend. Yes, your choice and the process are nothing but yourself. In other words, you and I are one. You are not an existence called a caterpillar. You are a process of your own dream. One thing you should know is that there are no solid matter in this nature. There is nothing stable, but just a process like a flowing river. If you can accept that truth, your wish will come true" "Could you lend me your hand to be reborn?"
"There is no need to ask me anything, because you are I. You already know the answer"
"Yes I know, but still I want to hear it from you"
"OK. The entire universe will strongly encourage you to change into what you want to be. Go to sleep, my friend. And when you rise from the deep sleep, you will forget about me, but I will promise you that you are going to experience your miracle"
And then, the voice has gone away, caterpillar fell into a deep sleep. The rapid cell division has begun within the caterpillar's body. Within the deep sleep, caterpillar felt the body changing, but he accepted the change and waited for that time to come. After few weeks, an insect which used to be a caterpillar came out from its cocoon. Its body ached and the light dazzled his eyes. An insect thought, I wonder why so bright? He didn't notice his eyes has changed so big. He felt he has changed to a completely different creature. And eventually, the butterfly which used be a caterpillar came out from its cocoon and spread out his wings in the morning light. When he saw his own wings with his new eyes, he was surprised of its beauty. "So that's why he gave me such a big eyes to see!" But however, the butterfly couldn't recall who "he" was, but was very satisfied with his beautiful appearance. "So this is the color of the world!!" When he was a caterpillar, he couldn't see any colors, but now with new eyes, he could see all the colors of the world. The world was filled with various colors, and they were all beautiful. And he could now even smell the fragrances of the flowers. Those fragrances were drifting from the beautiful flowers around him. Butterfly is now full of vitality, and was very happy. He tried to move his wings. He thought he heard a voice say "Try fly up in the air". "Oh, but that's impossible! I'm just a fat caterpillar!" "You are no longer a fat caterpillar, my friend. You are a butterfly" Once again, he thought he heard the voice. So the butterfly moved its wings more vigorously. Then finally, very slowly he floated in the air. He had found out how to control its wings, so he went up higher and higher to the sky. It was such a great view, and the world was much larger and beautiful than he expected. And so the butterfly with a beautiful wings took off into the blue sky to enjoy his voyage. All other insects were watching him fly away enviously.
祈りの本 ユダヤ人であるその農家の少年は、ロシュハシャナ(ユダヤの新年)を祝うために大きな町に来た。 しかし、少年は祈りの本を持ってくるのを忘れてしまっていた。
森の中で少年は手押し車の車輪を壊してしまったので、その日一日祈りを捧げるような気にはなれなかったのだ。
少年は思った: 「僕たちは、天におられる聖なる創造主に一年を通していつでも祈りの言葉を捧げている。 特にロシュハシュナの時期の二日間はとても大事で、世界や人々の一年間がどうなるか主が判断をする時期なのだ。 しかし、僕は祈りの本を忘れてしまった」
そこで少年はこのような祈りを捧げたのだった:
「主よ、僕はとても愚かな事をしてしまいました。 僕は祈りの本を持たずに家を出てしまったのです。 しかし僕はあまり物覚えがよくないので、祈りの本に書かれている事が何一つとして復唱できません。 ですから、僕はこのような事をします: 僕はこれからアルファベットを五回ゆっくりと復唱します。 祈りの言葉を最もよく知っているあなたに、そこから祈りの言葉を組み立ててほしいのです」
それを聞いた聖なる創造主は天使達に言った。 「この少年の祈りは、今日聞いた祈りの中で間違いなく最高だ。 何故なら、それは彼の本心から出た気取りがない誠実な祈りだからである」
〜ユダヤ教に伝わる民話より
芋虫 芋虫は葉っぱを食べ続けた。 何故なのかは芋虫にも分からなかったが、それでもひたすら食べ続けていた。
周囲を見渡すと、植物の葉は芋虫に食べ尽くされていた。 しかしそれでも、芋虫の食欲は収まる事はなかった。 芋虫は他の植物の幹へと移り、そこに生い茂る葉っぱも食べ始めた。
他の昆虫達は芋虫の事を迷惑そうに、または見下すように芋虫を見ていた。 「なんという醜く、いじきたない生き物なのだろう」 他の昆虫は芋虫をそのように見ていた。 しかし、芋虫はそんな事はまったく気にならなかった。 周りの環境がどうなろうと、自分の姿が醜かろうが、そんな事は芋虫にはどうでも良かったのだ。
芋虫はひたすら食い続けた。
まるまると太った芋虫は、ある日食べるのを止め深い眠りについた。 夜中になり月明かりが芋虫を照らし出すと、芋虫の体中から糸が吹き出した。 芋虫は自分の体に起こっている変化を成るにまかせた。 そしてやがて糸が太った芋虫の体をすっかりと覆い尽くした。
暗い静寂に包まれた芋虫は更に深い眠りに入った。 そこで芋虫は声を聞いた。 それはどうやら芋虫に語りかけているようだった。 「・・・誰ですか?この惨めな私に呼びかけるのは?」 と芋虫はその声に言った。 「どうやら君は、生きようという意思をすっかりと無くしているようだね」 とその声は答えた。
「誰でですか、あなたは?」 「私はこの世の全てだよ」 「この世の全て?つまりあなたはこの世の創造主、という事ですか?」 「まあ、なんとでも呼べばいいだろう。私の事を創造主と呼ぶ者もいるね。しかし名前なんてどうでもよかろう。私の事を呼んだのは君かね?」
「いや、僕はあなたの事を呼んだ覚えなんか無い」 「いや、君は心の中で問うたではないか。なんの為に生きているのか、と」 「確かに僕は心の中でそのように言った。しかし、創造主を呼んだ覚えなんかないですよ」 「問うという事は、答えを求めているという事じゃないか。私が答えそのものなんだよ」 「やめてくださいよ、宗教の勧誘は。僕は宗教なんかに興味はないんだから」
「宗教は人間が作った物だろう?君は昆虫なんだから・・・・」 「いや、ですから僕はあなたと漫才をやる気もないんですってば。もう、ほっといてください」 「しかし、そう言いながらも君は依然として問う事を止めていない。問う事を止めていないから私が答えている」 「あなたは誰なんですか?」 「だから言ったじゃないか。私は問いに対する答えである、と」 「ははあ、分かったぞ。これは僕が眠りの中で自分で言っている自問自答なんだ」
「なんとでも解釈すればいいだろう。しかしそれは君が生きる事を止めていない何よりの証拠なのだよ」 「いや、僕はもう生きるのにバカバカしくなりました。ただブクブクと太る為に食べて一生を終えるのが。だからこのまま眠りにつかせてください」 「それが本当の君の望みならば、そうすればいいだろう」 「・・・・助けてくれないんですか?」 「私は誰も助けはしない。私に出来る事は全ての生き物の選択を尊重する事だけだ」 「・・・・神も仏もないですね」
「どうやら君は私の事をよく理解していない。私はプロセスその物なのだよ」 「プロセスに人格なんかあるんですか?」 「だって君は現に私に話しかけているじゃないか」 「あの~、もう少し芋虫の僕にも分かるように言ってもらえませんか?」
「私はこの宇宙に存在する材料の全てだ。そしてその材料を使って何を成すかを選択するのが君という存在なのだよ。 太陽は宇宙に漂うガスを使って自ら輝く事を選択した。 そして地球は太陽の重力を利用して太陽の周りを回転する事を選んだ。 そして地上の植物は太陽の光を食物にして地上に花を咲かせる事を選択した。 創造や進化とはそういう事なのだ。 このプロセスが私という存在だ。 君は選択をしなければいけない。 君が自らの意思で選択をすれば、君は奇跡を目撃する事が出来るだろう。 ・・・・君は奇跡を見たくはないのかね?」
「そりゃ、勿論見たいです。しかしさっき、あなたは誰も助けはしない、と言ったじゃないですか」 「それはそうだろう。私はこの宇宙に存在する方程式にような物にすぎない。しかしその方程式を完結させるには君の勇気と決断力が必要不可欠なのだよ」 「芋虫の私なんかに勇気や決断力があると思うんですか、あなたは?」 「それを私は見たいのだ。 信じてほしい。この宇宙や生物はそのようにして進化をしてきたのだから」 「あなたが私の助けを必要としている、という事ですか?」
「勿論そうだ。 君達の選択が無ければ、この宇宙は一歩も前進する事が無いだろう。 私達はこの宇宙や自然界の共同創造者なんだよ」
「僕はてっきり、神が一方的に私達を助けるものだと思っていました!」 「そりゃ間違ってるね。君の選択がなければ宇宙は止まってしまうのだから。もうこの宇宙には全ての条件は揃っている。 あとは君がそれらの中から選択をするだけなのだ」
「後はほったらかしだという事ですか!?」 「いや違う。君が一度勇気を振り絞り、自分が望む最高の選択をすれば、全宇宙が君を手助けするだろう」 「なんだか信じられませんけどね・・・・」 「ふむ。それが君の選択ならば、きっとそうなるだろう」 「と、言いますと?」 「君は自分の作り出した繭の中で、ああでも無い、こうでも無いと言いながら一生を終えるのだ」 「神様ってそんなに優柔不断なんですか?」
「君が優柔不断だと、宇宙は総力を挙げて君が優柔不断になる環境を整えるまでの事だよ。現実は私が作り出しているんじゃない。現実は他でも無い、君が選択をしているのだ」 「あなたが創ったこの宇宙が現実なんでしょう?」 「違うね。君は現実が何なのかを理解していない。 現実とは君達の瞬時瞬時の選択の事を言うのだ。 そして君達はその瞬時瞬時の選択で栄光を勝ち取る権利を有している!」
「私のような芋虫でもですか?」
「そうだ。君は雪の結晶を見た事があるかね?」 「ああ、そういえばこの春先に雪が降りましたね。雪が積もったので間近で雪の結晶を見る事が出来ましたよ。美しかった!・・・さすがに創造主たるあなたの作品だ、と関心しましたよ!」
「ありがとう。しかし、雪の結晶は私が創っている訳ではない」 「そうなんですか?」 「繰り返すが、私は条件を与えているに過ぎない。水が何度まで下がれば凍るのか、という条件を与えているだけなのだよ」 「じゃあ、いったい誰が?」 「水の分子がそれぞれが選択をして雪の結晶を作り出しているのだ」 「水に意思があるんですか?」 「森羅万象、全てには意思がある。水は凍りゆくプロセスで宇宙や自らの美しさを表現しているのだ。だから、ひとつとして同じ形の結晶は存在しない。 何故なら、水が自分の意思でどのような形になるのかを選択しているからね。 もし仮に私が全ての雪の結晶を作り出しているとすれば、雪の結晶はひとつ残らず同じ形をしているだろう?違うかね?」
「なるほど。つまり、僕達芋虫もそれは同じだ、とおっしゃりたいのですね」 「創造者は私ではない。創造者は君達なのだ。私は条件であり、それにプロセスだ。君達は与えられた条件で常に最高の選択が出来、そしてその最高のプロセスを奇跡と呼ぶ。美しい雪の結晶は奇跡ではないのかね? 私は雪の結晶を見る度にその美しさに驚くよ!」
「神様でも驚く事があるんですか?!」 「毎日驚いているよ。君達がする選択はいつも予想外だからね」 「ちょっと待ってください!僕達はてっきり、あなたが全ての運命を握っているのかと・・・・」 「それはいくら私でも無理だな。何回でも言うが、創造者は君達なのだよ。そして生きる喜びとは、創造する喜びに他ならない。 受け身なのは程々にしたまえ。君達生き物は、広がっていく事を本質としている。 萎縮して引きこもり、流されるに任せるのは岩にだってできる。 君は岩じゃない。芋虫として最高の選択をしたまえ!」
「・・・・最高の選択ですか」
「そう、最高の選択だ。君は人間という生き物の事を知っているかね?」 「知ってます。何日か前に人間に捕まって潰されそうになりました。なんとか逃げましたけどね・・・・。人間がどうかしましたか?」 「君達芋虫と人間とでは遺伝子にそんなに違いが無い事を知っていたかね?」 「あんなに巨大で複雑そうに見える生き物と芋虫の遺伝子がそんなに変わらないんですか?」 「そう。芋虫と人間は遺伝子のレベルではさほどの違いは無いのだ」 「へ~。なのにどうして彼らは、あんなに巨大でしかも頭が良いんでしょう?」
「人間が自ら選択をしたのだ」 「選択をして頭が良くなったんですか?」 「そう。遺伝子というのは私が生命に与えた条件に過ぎない。 その遺伝子を使ってどのように進化するかは、それぞれの種の自由意志で決まるのだ。人間という種は何千年もかけて自らの脳を巨大化させる事を選んだ。 そう、人間はこの宇宙の神秘を目撃する為に自らの脳を複雑化させたのだよ」 「そうだったんですか・・・・。なんだか悔しいな」 「なんだね、君も人間のように頭が良くなりたいと?」
「いや、僕は人間のように神秘を目撃するのではなく、僕自身が宇宙の神秘を表現したい!!」
「ほう、ようやく君も夢を語るようになったな。いいぞ。それで?」 「僕はあの雪の結晶のように・・・・いや、この宇宙のように美しく生まれ変わりたい!!」 「他の昆虫は僕の事を醜いと言って馬鹿にした!人間は僕を潰そうとした! 神様、僕は悔しいのです!僕は美しく生まれ変わってみんなを見返したいのです!」
「それが君の願いなのかね?」 「そうです。生まれ変わって他の虫達に羨ましがられたい!特に人間には僕の姿を見て宇宙や自然の神秘を感じてほしい!」 「なんだか復讐みたいだな」 「いけませんか?」 「いいや。なかなかいいよ、芋虫君。私は今とても感動している。君が自らの意思で選択をしているからだ。私は今、君の表層意識と対話をしているのではなく、君の魂と対話をしている」
「私達はひとつなんですね?」 「分かってきたようだね?選択やプロセスとは、つまり君自身の事なのだ。 つまり、私と君とは本来ひとつなのだよ。 君は芋虫という固有名詞なのではなく、美しく生まれ変わりたい、という願いを選択した現在進行形の現象なのだ。 この世には実は固体は存在せず、この世には移ろい行く現象のみが存在する。 君はただ、その真実を受け入れ、そしてその中で最高の選択をすればいいのだ」
「生まれ変わるのに手を貸してくれるのですか?」 「それは、もう問うまでも無いだろう。何故なら君は私だからだ。君はすでに答えを知っている」 「分かっていますが、それでも聞きたいんです」 「分かった。全宇宙は君が生まれ変わるのを強く後押しするだろう。 眠りなさい。深い眠りに入り、目を覚ますと君は私の事をすっかりと忘れてしまうだろうが、君は奇跡を体験するだろう」
声はそのように言うと、消え去り、芋虫は深い眠りに落ちた。 芋虫の体内では凄まじい勢いで細胞分裂が始まっていた。 まるで体内を引っ掻きまわされるかのようだった。 芋虫は深い眠りの中で、自分の体が凄い勢いで変化していくのを感じていたが、芋虫はその変化を受け入れ、その時を待った。 そうして何週間も過ぎた。
そして、ようやくその時が来た。 芋虫だったそれは、サナギの厚い膜を突き破り外に顔を出した。 体中が痛んだ。それに目が眩んだ。 何故こんなに眩しいのだろうか? 芋虫だったそれは自分の目がとても巨大に変化している事にまだ気がつかずにいた。 まるで自分の体が、まったく別の生き物になったかのようだった。 しかし、それでもサナギから出る事を諦めなかった。 やがて、サナギから出た蝶はその大きく美しい羽を朝の光りいっぱいに広げた。 蝶は大きな目で自分の羽を見て驚いた。 「なんという美しさだろうか!!」 そうか、その為にこの良く見える大きな目を授けてくださったのだ!! しかし、いったい誰に授かったというのか? 蝶にはそれが思い出せなかったが、自分の美しい姿に満足した。 「これが色なのか!」 芋虫だった頃、芋虫には色が見えなかったのだが、蝶になった今では赤や黄や青などの鮮やかな色が見えるのだった。
世界は様々な色で溢れており、とても美しかった。 それにこの良い匂い! その香りはきっと色とりどりの花々から漂っているのに違いなかった。
蝶は今や生命力に溢れており、とても幸せだった。 蝶は試しに自分の羽を動かしてみた。 思いのほか、羽が上下に動いた。 「飛んでみなさい」 どこかから声がしたような気がした。 そんなバカな!僕のような太った芋虫が空を飛べる訳がない。 「あなたはもう太った芋虫ではないのですよ」 またもや、声がしたような気がした。
蝶は試しに羽をもっと激しく動かしてみた。 すると、ゆっくりと空に浮く事が出来たのだった! やがてコツを掴むと、蝶は更に上へ上へと空に舞い上がっていった。 それはとても素晴らしい景色だった。 何よりも蝶は自分の美しさに満足していた。
美しい羽をしたその蝶は自由に青空へと飛び立っていった。 他の昆虫達は羨ましそうに、その蝶が飛ぶのを見ていた。
パウロ・コエーリョ 「書かれていた言葉」 盲目の男がメッカへの巡礼路で人々に施しを求めていた。 そこへ敬虔なムスリムの旅人が盲目の男の側までやってきて、人々が彼に-コーランが定めるように-施しを与えているのかどうか聞いてみた。 盲人は彼に持っていた空き缶を見せた。 そこには殆ど何も入っていなかった。 そこでその旅人は言った: 「あなたが首に掛けている札に私が何かを書いてみましょう」 1時間後、旅人が盲人の所へ戻ると、盲人は多額の施しを受けていた。 盲目の男は多額の施しに驚き、旅人に聞いた: 「何を札に書いたのですか?」 「私は札にこのように書きました。『今日は美しい春の日です、太陽が輝いており、そして私は目が見えません』」 〜ハリル・ジブラーンの物語に基づいた話〜Paulo Coelho's Blog
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